usumurasaki/はらだまさる
{引用=
うすむらさきの 人々が 自転速度で 水平線から
粉末になって 夜になる 太陽が 空にのぼるから
きみは 太陽を掴まえる
緋色の食卓に 寝そべる
女の たおやかな乳房に カメラのファインダーが
ちかづくと 葡萄が踊り 卑猥に色付き 零れる光
ふたつばかり 掴まえる 唾を呑みこむ 汗が噴く
狂った雨にぬれ 器官が 活性する 針の穴の光が
膨張し 花弁が にじみ 次の瞬間には 夜を呑む
木魚が 黙り 極彩色が 光 ひかり まっしろに
匂いたち 下品な舌先で
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