美知/tonpekep
 
みちはわたしとともにゆく
みちはわたしをとおくへはこぶ
みち程のわたしをみちは背負いもしずかに
みちはわたしとともにゆく

みちはわたしとともに逝く
みちはわたしのうしろ辺に
果てしもなくとび立つ鳥のように
或いはわたしがとび散るもののように

みちは山へも海へもわたしをはこぶ
空へもわたしをはこぶ
みちはともにゆくべきことを知りすぎている

ひとふさの柔らかなものはこぶように
みちはわたしとともにゆく
うつすらとしめしらせるほどに
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