君を失った世界/はじめ
 
 君を失ってしまった
 ある日急にいなくなったのだ
 警察にも捜索願を出した
 けど七年経っても見つからなかった
 結局死亡届が出た
 僕と君は結婚していた
 収入は無くても僕と君は一緒に詩作をしていた
 毎日が楽しかった
 君が粗末な料理を作る時に必ず僕は横に立ってキスをした
 夜はどんなに疲れていても必ずセックスをした
 四畳一間の部屋には君の残像が縫いつけられている 日の当たり具合だけはいい
 僕は相変わらず詩作を続けている
 君に対する想いだけを綴った詩ばっかり書いている
 七年経っても君との思い出は全く色褪せていない
 RADWIMPSの『ふたりごと』を繰り返
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