屈託のなさすぎる恋/
真田徹基
なんて見送りやすく、なんて放しやすい手だったか
そしてその事実の残酷さを
一生忘れない
いつか会えなくなるのは分かってた
2人ともきょとんとしてばかりだったから
それでも触れたのは
触れなくなるのも分かってたから
一度も騒ぐことなく、
行き過ぎなさすぎる恋でした
2人は不幸ではないけれど
恋は不幸だった
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