minus//静山和生
 

            垂直な省察も

            白く佇んで

            ここに

            ほの暗さの
            痕跡だけが右目に
            石に目通りかなうまで
            左手に

            その中心さえ

            統べる目を持て余す
            滑走もまた

            持て余す
            ここに

            許されてしまう
            解かれた速度のまま

     
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