君の瞳/乱太郎
 
つい最近まで
小さくうなだれていたのに
海の地平線までしっかりと
見つめるようになった君の瞳

明日かもしれない切なさを
胸の奥で感じながらも
瞳の眩しさは
陽を浴びて光り輝く海原のように
日増しに強くなっていく


この瞬間
それだけでいい

その想いが君を強くしているのだろう
誰のおかげでもない
それは
君自身への優しさのせい

やがて
君は大きな羽を手に入れ
雲の上を散歩しているでしょう
今立っている砂浜が
貝殻みたいに
小さくなってしまって

そのときは
たまには地上に降りてきてください

そんな君に会いたいから


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