未来2/はじめ
僕は「未来」を目指して歩き続けている
君がいる「未来」という場所を探している
あの山の峰の奥にある雲の光の上にあるのかい?
冗談じゃないさ いくら経ってもあの向こうに辿り着けないじゃないか?
いつまで経っても「未来」には辿り着けず 時だけが無性に過ぎていく
「未来」まで行くのは 君を想い続けるのと同じぐらい辛く厳しいものだ
僕はとうとう挫折した
その場に倒れ 希望の灯火が消えていくのを感じる
もう駄目だ… 僕にはもう力が残っていない
その時 山の峰の向こうから光が僕の元に射し込んできた
僕の体は光の暖かさに包まれ 体中に力が漲ってきた
そして君の声が聞
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