未来2/はじめ
 
 僕は「未来」を目指して歩き続けている
 君がいる「未来」という場所を探している
 あの山の峰の奥にある雲の光の上にあるのかい?
 冗談じゃないさ いくら経ってもあの向こうに辿り着けないじゃないか?
 いつまで経っても「未来」には辿り着けず 時だけが無性に過ぎていく
 「未来」まで行くのは 君を想い続けるのと同じぐらい辛く厳しいものだ
 僕はとうとう挫折した
 その場に倒れ 希望の灯火が消えていくのを感じる
 もう駄目だ… 僕にはもう力が残っていない
 その時 山の峰の向こうから光が僕の元に射し込んできた
 僕の体は光の暖かさに包まれ 体中に力が漲ってきた
 そして君の声が聞
[次のページ]
戻る   Point(1)