I hate color/
六崎杏介
絵に急ぐ離院にて
哀裸婦ぶる兎は
風流図の劣土を掘る
「主よ、賛語を、くれないか」
と、得る土見入る
放る土見入る
経る陰、言え!
「牢に老人は労務として蝋燭を…」
しかし在るは腐兎図
灰とに当たるばかり
隣室、罰と愛寝具では
深紅の蝶番
背射む九里唖と矯語が停滞している。
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