脳から自我まで:脳からジャスコまで/はじめ
 
 恐怖を生み出しているのはこの比率のせいだ
 胃が縮み上がるような恐怖で迫り来る
 僕は恐怖に脅えているのではなくその比率のビジョンの恐怖に脅えているのだ
 その後 僕は無限にある恐怖をランダムに勝手に妄想され体験しなければならない
 僕はとても憂鬱な気分になり その比率を縮めるのを拒絶する
 一ミリでも縮めるのは苦痛であり地獄なのである
 家の中の何処を歩き回ってもその比率のビジョンは頭から離れない
 少し時間が経って 外に出ればそれは消え去る
 家の中が呪われているんじゃないかと思うほどだ
 僕は特別な苦悩を持っているような気がする
 この苦悩は過去のトラウマが関係している
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