永遠の居場所/KEIKO
 
この電車のような速度で時間が流れるのなら
この移り変わる景色のように気持ちも変わるだろうか

微笑み掛けるあなたも瞬く間に窓枠を駆け抜け
惜しみながら私の顔は体はその方向を追うけれど

全て後の祭り

そのすぐ後にトンネルがあるかもしれない
そこを抜けると海かも雪かも山かもしれない

永遠にあなたを視界におさめておくことは
できない

あなたを忘れる事もできない
これでは駄目だ

移ろう景色を心に留めたい衝動が
あなたをより鮮明に映し出す

あなたをこの胸に灼きつける


いや、これでいいのかもしれない

やっと私は永遠に私だけのあなたを
手に入れたのかもしれない


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