お前が敵でなかったら/
憂
閉ざされた世界
変わらない運命
かなしい かなしい 物語
右手に握った刃
その手からも 刃からも滴る血
赤く染まる 僕ら
睨みあう表情は お互いひどく歪んでいて
その理由は痛いからじゃないだろう
その理由は憎いからじゃないだろう
僕らは所詮 宿敵同士
殺すか死ぬか それ以外なにがある?
それを僕らはよく知っている
変えられない事だと、よく知っている
互いの間に芽生えるのが許される感情は
憎しみ 殺意 ただそれ
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(1)