月灯り/
來稚
昼間の喧騒は
私を置いて
帰ってしまうから
コツコツ ブーツの音を連れて
家路に着く。
ふと気付けば
街灯のないこの道が
ひと際明るい。
見上げた空には
威張った月とお星様。
それが妙に可愛くて
「頑張って」と声を掛けた。
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