北の国を目指し/川口 掌
向けた想いは有る
ただ思うのだった
個人個人が個人個人の思いを
個人個人の思うがままに制御できるのは
あくまで自分自身だけで
そもそもその自分自身すら
実際には自分の思うがままにはコントロール出来ない
我々とはそんな不完全な生き物なのではないか
理想を追い求めそこに向けて
まい進するのは必要な事だが
自分以外の者まで心の中で
自身の支配下に置き
その自分以外の者が思い通りにならずに
悩み苦しみ進むべく方向を見失う
そんな状態が多すぎるのではないだろうか
今一度自身の立ち位置と
純粋に進みたい方向を考えてみる事が
北の国を目指す早道なのかも知れない
戻る 編 削 Point(6)