勇気を失ったサルたち/ぽえむ君
勇気を失ったサルたちは
木に登ることを放棄して
地面に生きることを選択した
彼らは器用にも後ろ足だけで移動した
自分の体以外にも身につけるものを生み出し
敵から身を守る時は体を使うのではなく
道具というものを使うようになった
次第に彼らは自分の足で移動する勇気までも失い
移動する道具を作り出した
同時に移動しなくても移動したと同じ経験を
できるようになった
彼らはより正確に経験できるように
メガネをかけるようになった
そこから見える世界を
自然という勇気をもって生きる動物にとって
不必要な言葉を作り出した
勇気を失ったサルたちは
自分たちが作り出した自然を放棄し始めている
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