ページが綻ぶ/フユキヱリカ
腕に 枝 落として
肩を 気まぐれな
くちびるに元気という 言葉
寒々とした7時の スタジアム
説明のない 相談
楽しみに 小さい 椿は 手の平に 飛んで
流されて 二度と 沼に 願い の
花びら 病室に 吹きました
ページが 綻ぶ
窓辺に 緑を 迎え 恵みの 模様
約束を 揺らして 寄せて
ラジオ 凛と 留守の 連絡
ろ過して、忘れた
三、指輪の約束
アクセサリーは 祈り 浮かぶ
襟足の 大人びて
彼にいう
「興味を 下さい 」
携帯まで 請う
桜の 嫉妬
砂の 星座へ
想像せよ
誕生日には
小さい 月の
手作りの時計
何度も 日記には
温もりの ネジ花 覗いて
母の 膝元へ
二つ 兵隊の 星
守りなさい
自らの 無垢な 目を
木曜日
約束の 指輪を 寄越すよ
ラスト 凛と ループループ
レッスン 路地裏で
ワルツ を
(親指ポエム)
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