ページが綻ぶ/フユキヱリカ
一、花の葬式
明日が急いでいたから
上手くエアポート落ちた
鞄に聞かれたクロワッサン
経験したら恋しい
画面いっぱい、銀色の群生
幻想は午前中
探してた新聞紙に
好きだったセロの葬式
残念ですと冗談ずっと
絶対に?
ぞんざいに太陽は
中央の疲れてる店員に
通り掛かってた
何ですか ニュースに塗られた
願い残してる
花の火を 増えてるheaven
頬に毎日の身を迎え
召されたと申し上げ
優しく揺らす
横たわる裸身の履歴
瑠璃の蓮は 蝋燭へと
笑ってたのだろう
二、ページが綻ぶ
愛を、一枚
腕
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