予感/居眠りモモンガ
 

なにかが始まる予感がして
私は一人立ちつくす

揺れる心
握るこぶし

強い風におもてを上げ
ただまっすぐ前を見る

なにかが変わる予感がして
私は一人歩き出す

沈むつま先
軋む砂

たとえ待つのが苦難でも
止まることは許されない


この予感が
胸の予感が

私を動かす

前へ進めと
私の背を押す


導く地図はないけれど
躊躇わず

頼る仲間もないけれど
振り返らず

ただ進め、と

手にするモノが何なのか
たどり着く場所が何処なのか
気になどせずに

今はただ、進め

熱い胸の予感のままに
前へ

あの頂きの先へ




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