ありがとうやさしいね/
スプートニク
雪に降られて風邪をひく
まぶたが熱くてクラクラした
一人ぼっちで見上げた天井は 遠く
ひんやりと畳は つれなく
空気までカサカサと ささくれだっている
さみしいな
寝たり起きたり繰り返しながら
82回「さみしいな」を呟いた頃
玄関でガチャリと鍵の音
ガサガサとスーパーの袋から
グレープフルーツとアイスクリーム
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