どこにぼくの家があるの/ぽえむ君
朝になれば目が覚める
そこはぼくの家
いや
ぼくの家らしい
今までぼくの家と言われてきたのだから
そうなのかもしれない
生まれてきた時から繰り返したことを済ませ
家を出て学校に行く
そこはぼくの学校
いや
ぼくの学校らしい
今までぼくの学校と言われてきたのだから
そうなのかもしれない
ぼくの教室
ぼくの机
ぼくの友だち
ぼくの先生
いつも通りの授業
いつも通りの会話
やるべきことを終わらせれば
ぼくはぼくの家に帰る
けれども
あの家はぼくの家だろうか
本当はぼくはぼくではなくて
違うぼくがいるのかもしれない
こう思うぼくがすでにそうだ
だとすれば
ぼくの家はどこにあるの
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