偽モノ/maynard
 
部屋には一本のゴムの木
でもその成長は見えていない
葉の色付き具合
前とは同じには見えない
大きな流れに逆らって進もうとしている
愚行を彼方へ置き去りにする術を手に入れるまで
愚問を取り除いてくれる人に出会うまで

私はただ偽物として生きているだけ
私を照らしてくれるのはただの光だけ
私が流しているのは血液と同じ成分
私が失っても君が笑うだけ
もしかしたら問題無いんだろうか

銃口はハトの目をして
銃口は魚の目をして
無感情に全てをすっぽりと覆うんだ
まるでブラックホール
吸い込まれそうだ
催眠術のように取り入ってくる

[次のページ]
戻る   Point(0)