ランボーの絶壁/はじめ
 
 一生かけても到達できないであろうA・ランボーの詩
 僕は今高い壁をよじ登っている
 鳥羽色の荒くもろい壁
 ランボーの詩に比べたら他の詩など平凡だ
 僕の詩も然り
 一生をかけてランボーの壁を登るつもりだ
 果てしなく大空へ広がっている
 嵐が来ようとも 吹雪が襲ってこようとも登ることを止めない
 流星がぶつかって邪魔しても諦めない
 服はボロボロだ
 髪や髭も宇宙の始まり・広がりを表現するかのように伸びすぎている
 中心は寝る間も惜しんで移動し続ける
 何度も何度も落下し 始まりからやり直さなければならなかった
 でも全体から見れば まだ始まりの部分までしか到達してい
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