散りゆく季節/
はちみつ草駄
黒いアスファルトに 雪が舞ったように
花びらが散っていた
前方からやってくる湿った空気が鼻を突く
藤の簪が揺れて二つの影重なる
垂れ桜の下眠るように誓い合った朝は
明るすぎる太陽が連れ去ってしまった
痕跡には
無数の、
ためいき
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