蜥蜴/さき
 

緑色の手足に
金属の目玉
アナタを愛すると薄っぺらに誓うのは
この長い
長い

熱い
むしむし
むし熱い
アナタの寝顔を舐めて
溶かす



私を呼ぶ声がする
常にいつでも
絶え間なく
途切れたと思えば
かぶさる様に
小さく
甲高く
私を呼んでいる
夜になったら
聞こえてくる
無数のアナタ
「美味しく食べてやろうか」
「それとも食べられてやろうか」



夜の熱が
私の凍えたカラダを液体にする
束の間
私を潤していく
この緑色の手足、素敵でしょう
やわらかいお腹、撫でてみたいでしょう
アナタが私の前で人差し指を回すのなら
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