鳥葬/
はらだまさる
鳥篭を落とす
田圃、鳥のいない
鳥篭だらけの田圃
渇いた積み藁に火を放ち
積み藁に火を放ち、
冬が勃起する
ふくよかな夕焼け覆う、
冬がゆっくりと
深く揺れ
視界一面
からっぽの鳥篭と
天の会陰に突き刺さる、祈り
興奮した泥が
足に噛み付いて
血が滲む、
顔をあげると
遊星をくわえた朱雀が
遥か消えゆく
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