空っぽの頭の中/
ぽえむ君
空っぽになったぼくの頭の中は
乾いた風しか吹いていなかった
それでも
どこからか歌が聞こえる
初めて耳にするそのメロディーは
どこか懐かしかった
空っぽの頭の中は
それだけで十分だった
ふと思い出す
どこかの空の下に夢があることを
ひやりとした風が
ぼくの頭の中を吹き抜けてゆく
何か大切なものも
一緒だったような気がする
けれども
頭の中は空っぽだった
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