木の芽を幾つ数えた頃に 木の芽を幾つ摘んだ日に 想い晴れないこの空で 幾度の晩を越したのか ひとつ小さな結びの手 時には木漏れ日うたたね木 姿変われど弓張り月の 野原に跳ねる手鞠唄 待ち惚け 待ち惚け 貴方はあちらへ行ったきり 待ち惚け 待ち惚け また摘む緑の優音色 てんとんとん てんとんとん 今度あちらへ行ったなら お帰りなさい孤の空へ