響漣?三つの声源による?/輪橋 秀綺
 
では
ホントウがウソになる

風が渦巻いて
  常識になって 
また
風が渦巻いて
  非常識になる


(?)
祷り―饗応への


風の背鰭に跨って遠くから
列を成して滑空する鎮魂歌

信じる―ただそれだけで
神様 あなたはそこにいる

信じる―ただそれだけで
幽霊 あなたもそこにいる

人々が謡う 答が聞こえる
誰かが頷く かぶりを振る


幽霊も神様も、祷りだとしたら。

私は殆ど自発的に、
信じる、と呟いて。
世界が諺になる瞬間を見つける。







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