影と距離とあたしと/chi-ha
 
薄暗がりの中
ふたつの黒は距離を置き
追いかけても追いかけても
その差が縮まらなくて
ふと歩みを止めたそんなとき
瞳の端に黒を見つけて顔をあげたあたしに
桃色の雨が吹き抜けて
あたしはヒトリじゃないと気付きました
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