きみをひらく/はらだまさる
ことを知る
きみは
いつもちいさくて
ひかりを弾きながら いきて
おおきな なみのくうはくに みずからのみこまれて
とおくへいこうとしてるんだね
ここよりもとおくへ、いまよりもとおくへと
ぼくのかたごしの けしきをみながら
くうそうしてる
きっとそのほうがいい、
ぼくはきみのあしかせか
然もなくば ころすことしかできないけれど
このうみの向こうには ゆめと
きみのしあわせが ねころんでいる
ぼくはぼくで あきることなく いきるために
きみをなめて とかしてしまうから
きみは とおくへいけばいい
たくさんの
ちいさな砂金のようなきみを ひらいて
ゆっくりと あじわい かみくだいて
ぼくは きみをかぜにとばす
きみを たいせつにしてくれる
だれかのこころに とどきますように
まぶたに とまりますように
このおおきな、
おおきなくうはくの 向こう
とおくへ
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