延刑フランスパン/はじめ
あと一時間でこの詩を書き終えないといけない!
九時半には就寝のサイレンが鳴るはずだ
ここは刑務所 僕は万引きの罪で捕まった
囚人服姿に伸びた髪と無精髭
とても詩人には見えない
生活苦でちょっとパン屋に盗みに入っただけだ
たった一個のフランスパンで刑期一年だとよ!
僕の人生パーだ!
僕は今賭をしている
一日で十編の詩を書けるかどうか
書ければムショから出してやると看守の署長から持ちかけられたんだ
けどもし書けなかったらもう一年ムショの中!
今ちょうど十編目でもうネタは尽きてしまった!
どうしよう! もう時間がねぇ!
無茶苦茶に書くがこれじゃ署
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