不在の恋人たち/クリ
 
ひととき
 彼が本当に頭脳明晰でスマートで怠け癖がなくて
 リーダーシップがあって 選挙に大勝する夢
 何故かハイスクール時代のガールフレンドが夢の中で訊ねる

(Jinni)
 「お父さんと同じ名前って面倒じゃない?」
(Doddy)
 「いいや。僕の方が有名になればいいのさ」

 ガールフレンドにキスしようとする彼
 いつの間にか彼女の頭は顔覆いに覆われている

 寝室
 うなされる彼を蹴飛ばすレディ
 苦笑いするセキュリティ
 白人のセキュリティは スターバックスが不味いと感じたこともない
 党利の違いも給料の差でしかない
 画面に映る ベッドから落ちそう
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