しあわせ予報/マッドビースト
垂れていた
今日もなにも約束されることはなかったのだから
どうやって心と体を休めて自分とスーツに明日に備えることを最もらしく納得させるかをそれぞれが考えていた
明日はしあわせですか
そんな予報はできっこない
それが分かるときもない
その質問がきっと明日も僕に白シャツを着させ
ネクタイを結ばせる
溌剌とした顔でネオンを眺めている青年は酒臭かった
大抵は僕と同じく神妙な顔で輸送されていた
明日はしあわせですか
窓に映る自分へ向かった唇を動かした 音を立てず
答えはない
そんな予報は新聞のどこにも乗っていない
ipodにもない
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