閑話休題/信天翁
北風の冬より春の
光風が待ち遠しいねとAはいう
でもその春より夏の
しらはえのほうが快適だとBはいう
いやそんな夏より秋の
ニンフに魅せられるねとCはいう
とんでもないょ 高村光太郎は
冬が又来て天と地とを清楚にする
冬が求めるのは万物の木地
と詩っているよとDはいう
あゝ どこからともなく
ゼウスの囁きが・・・
おぃおぃ何をぶっぶっ云い合ってるんだ
有情の時空に生きるってことより
大自然に生かされているってぇ事が
至福なんぢゃないのかい
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