じいちゃん/
テルテル坊主
いつかの思い出
小さい頃に死んだじいちゃん
よく入れ歯を口に隠して
「入れ歯が無くなっちゃった!」
なんて小さい俺をおちょくってた
種を明かしてくれなくて
すねる俺の頭をなでて
ニカっと歯を見せて幸せそうに笑う
じいちゃん
それから数十年
時間の経過は無常で
今はあの幸せそうな笑顔と
喪服で泣いてる母親の顔
それと
その日がとても暑かった事だけしか
覚えてないんだ。。。
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