依存性/
憂
彼女は脆くて 恐ろしく美しかった
「わたし 依存症なの」
僕の告白に彼女はそう答えた
不安になって 疑って
ひどく束縛してしまう、と。
それでも僕の彼女への気持ちは変わらなかった
ぜんぶ、受け入れようと思った
僕の言葉に 彼女は柔らかい笑みを見せた
携帯は毎日 何度も何度も鳴った
彼女は電話ごしに泣いている時もあった
愛しかった 本当に
だから 出来る限り何時間でも彼女に会いに行った
それでも不安を感じていたのだろう
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