ロマンチック アイロニー/黒い鴉
 
君を救えるのは僕しかいないと
本気で
信じていたんだよ
ただそばにいるだけで
なんでも知ってると思ってた

見通しのきかない闇色は
いきなり目の前にあらわれる
笑顔だけずっと見ていたい
二度とここには近寄らない

逃げてしまおう 悪くないだろ
二人一緒ならどこまでも行ける
『何から逃げるの?』
無邪気に聞くなよ
分かってる
どこまでもまとわりつく

いつまでさかのぼっていけば
過去のあやまちを
なかったことに?
いっそ生まれてこなければ
無理だよ
もう僕はこの手を離せないから

いつか打ち明ける時が
くるのだろうか?
その時は この手を
離すんだろうか?

『もう知ってるよ なにもかも
すぐに顔にでるんだから
この手を強く握るから』

まだまだ秘密があるのだろう
今は疑わないで
触れ合えば信じられるから
そうか
救われてたのは僕の方だな

僕を救えたのは君だけだったよ
本気で
信じ合っていたいんだよ
ただそばにいるだけで
なんでも分かると思ってる
戻る   Point(4)