存在/テルテル坊主
 
通り過ぎる人並み

どんなに声を張り上げても

届かない声がそこにあった

まるでその空間のすべてが

凍りついたように

振動する事を忘れたように

次第にドンドンと景色も色あせていく

怖い

逃げ出したい

何でもいい掴んでいたい

自分が消えてしまう

自分がなくなってしまう

ねぇ誰か

僕はここにいるよ
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