創書日和「炎」   彼女/逢坂桜
 
   あのころ、私と彼女は高校生だった

   彼女はとてもかわいかった

   ちょっと低めの身長も、いつも笑っているのも、みんなかわいい

   友達が「小学生から成長してないんじゃない?」言うと、

   「ひどーい」と、言いながら、

   やっぱり顔をくしゃくしゃにして笑ってて、かわいいな、と思った

   そんな彼女が、逆恨みされた

   つきあっていた男絡みで、完全な逆恨みで、みんなで彼女を守った

   が、隙を突いて、取り囲まれてしまった

   私は彼女の盾となるように、守ろうとした

   が、女どもは集団で、私をひきはがして、彼女に
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