ゆきごおり/紫翠
 
ひきはじめの風邪と
冬の雨
足元の雪氷

淡い恋をしています と
誰に告げよう

おわるために
生まれるわけではないけれど

指先をゆっくりと冷やす
雪氷よりも
はかないと 知っている

せめて
忘れないでいましょう
一瞬 笑ったあなたの顔を

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