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静山和生
見給え、
浪々と作動する
ルサンブランスの臨界を漂う
憑依の錯乱
見給え。
横臥の鎚が燃え
火芯の内に燃え残る
非在者が暮れてゆく虹彩の戸口
のように
逸れて
弾く弦の火が
焦がす指先を読んで
瞳の
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