鈴慕/
朱雀
時の端尾(はつお)を握り締め
いまだ名もなき形(なり)を孕み
音なき音に耳を欹(そばだ)て
真空妙有の現(うつ)に凪ぐ
深遠に籠(こ)む白い背に
腫れた日常 穿つがごとく
瓊枝(けいし)に掛けた鐸鈴(たくれい)が
シャラン シャリリと音連れて
シャラン シャリリと霊(ひ)を揺(いぶ)る
い繋(つが)る言の葉 依(よ)り代(しろ)に
褻(け)にも晴れにも
奔放不羈な魂(たま)を刻まん
※この詩のテーマはサナギです。
サ
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