海の日/まんぼう
無い知恵を絞っても
さまざまに思いつくことは
己一人の生き様だけで
それぐらいしか思いつかぬ
そんなものでこの世を測っても
いい加減が
疑わしい物を計るのだから
腑に落ちる話にはならない
しかし、時々考え込んでしまう
思い込んでしまう
竹で出来た30cm定規で
くねくね動く物を測ってしまう
真実を発見したと叫んでしまう
そうだその通りだ
それは簡単に出来ているから
仕組みは僕らにも解ってしまう
でも手の中に握り締めていると
いつの間にか無くしてしまう
現世に投げ込むと奇怪な変態をとげる
海で貝殻や流木を見ていると
いつか僕もこんな風に白く晒されて
何処か浜に打ち寄せられたら良いと思う
確かに時間は過ぎたのだと
会えなかった友に伝える事が出来る
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