「あなたの手を選びたかった」/和 路流(Nago Mitill)
答えを知っていて 共にいこうと 手を差し出したあなたは 残酷で
けれど 私は あなたを責めはしない
あなたも 私も あなたの差し出した手の上に 一瞬の夢をみた
涙が出るほど 素晴らしく優しい夢を
果たされる当てもない約束を交わさなかったのは
私が愛する あなたの自由な魂を曇らせぬため
届かなかったから その思いを恋と呼び
叶わなかったから その願いを夢と言う
本当は 何も考えずに あなたの手を選び
あなたと共に いきたかった
(2007年・筆)
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