火災現場からのレポート/狩心
能しなくなってもいいや、ここから抜け出そう!
廊下
切断された利き腕から、血がポタリポタリとリズムよく落下するんですけど、
火事を知らせる緊急警報がピーピーうるさいので、
部屋の前のドアには、住人たちの削ぎ落とされた耳が転がっているので、
ああ、そうですか、そういう事ですかと、全て一人で納得する廊下
そして そこから見える沢山の部屋の中はー
炎の渦ですー 温度は最悪に上昇 地獄ですかここは。
生身の体を持った者たちがキャーキャー言いながら焼失していく中で
機械化された者たちがウィーンウィーン言いながら余裕かまして
テレビを見たり、ゲームをしたり、音楽を聴きながら踊っている、ポテ
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