深夜の独り言/月焦狼
 
夜に堕ちて
モノクロの街
マネキンたちの舞踏会が華やかに催される

ああ、ほら。鏡を見ちゃいけない
糸がうつってしまうよ

理想的な表情
優しく滑る言葉たち
美しいだけの人々

きたなだてと小奇麗な精神の狭間で

火傷しそうな情熱と
絶対零度の下のマグマ。
燃やし尽くす太陽も、距離さえ置けば恵みの光

イカロスの翼
カラスの濡れ羽色
バベルの塔
思い上がりは罪だろうか

愚かな事と知っていても
一石を投じてみたい

操る糸を断ち切るために
自分の腕で つかむために

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