ついに血と樹液をかえて/
みつべえ
ついに血と樹液をかえて
バラのように笑ってみせても
風が吹けば くずれてしまう
そこは幾層もの雲におおわれ
とても降りて行けない
ぐにゃぐにゃの階梯に すがって泣いても
いつだってわたしの眩暈の中心を
かすめるものがあり
水族の輪舞する林をぬけて
骨で構築した伽藍をすぎても
だれもあなたの
足に 追いつけない
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