絵本「魔法の林でかくれんぼ」/まどろむ海月
きみの声 どんなだか
忘れてしまったのに
こうして 目を閉じていれば
きみの ほほえみ は
あのときのまま
僕の心も
あのときのまま
わるい魔法だ なんて
うそ だよ
春の新しい 花の香に
つつまれていると
僕には ほんとうに
よくわかるんだ
きみの声が 魔法を解くのさ
僕は あの日のままに
少年の姿にもどって
きみを つかまえるだろう
そうしたら
こんどは きみのばんだよ
魔法にかかって
僕のうでのなかで
僕とひとつになるんだ
}
http://www12.plala.or.jp/abon/page021.html
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