ぺーすけに水を一杯あげておくれ/花丸ぺけ
ひとのはなしをゆっくりと、ききなさい。
こしをおらずにじっくりと、きいてみなさい。
あなたがなんで涙をながしているのか、かんがえながら、
ずっと、おはなしをきいていました。
あなたには水がたりなかったのですね。
やさしさやひとのきどあいらくはたりていて、
ただ涙となる水がほんのすこしだけひつようだったんですね。
くいるかこをもっていること、それを、涙でながしたかったんですね。
ちょっとおはなしをききすぎてたいくつしたものでちょうど一杯差し出した水があなたのかなしみを少しだけ流しました。
ぼくにはあまりはなせることはないけど、くいるかこはすこしだけもっています。
ぼくにもこんど水をわけてください。
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