水の在るところ/水在らあらあ
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ
ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて
はがれていて
はがされていて
公園の木が
はだかだよ
バスクベレーかぶったおじいさんが
小さな男の子を連れているよ
ラバーソウルはいた若いお母さんが
ちいさな子供の手を引いているよ
きっと公園を抜けて
学校に送る途中だろう
単車乗りの君は
吹き飛ばされそうになりながら疾走して
そして突然佇むんだ
その停止は澄み渡っている
そこで君の感情は澄み渡っている
だから
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